【西野亮廣】PDCAを回している会社はヤバイ!
PDCAっていうのはそれぞれ言葉の頭文字を取ったもので、
P…Plan 計画
D…Do 実行
C…Check 評価
A…Action 改善
これをひとまとめにしたのがPDCAだと。会社はよくPDCAを回せと。
例えば、企画書を書いて実際にやってみて反応見てここが違うなって改善する。また企画書書いて運営やってみて反応見て改善するという。失敗を繰り返さない為のフォーマットであると。なるべく大怪我しないように、大事故を起こさないようにしようねって。
結論としてPDCAを回している会社はヤバイのは何故かというと、大前提で、今の会社サービス提供者全般が基本的に機能で差別化を測ることが非常に厳しくなった。
どのラーメン屋行っても美味しい。インターネットが普及している中で、コピーというのが簡単になって、全てのサービス業のクオリティーが上がってどのラーメン屋さんに行っても美味しいとなって、機能で差別化を測ることが極めて難しくなってきた。じゃあ、生き残る為に選ばれるためには、ファンを作らないといけない状態になってきた。
PDCAの問題点として2つ
正解が多すぎる。成功が多すぎる。
つまり安くて美味しいラーメン屋が多すぎ。隣の店も安くて美味しくなってしまっている。みんなが正解を出している、正解を出すことに価値はないから、正解を出すフォーマットがあんまり価値がない。PDCAは正解が多すぎる時代に正解を出すと言うフォーマットだから、あまり褒められたものではない。
一番の問題点は、Pから入っている。プランから入ってるから失敗しない。
PDCAって言うのは失敗を繰り返さない為のフォーマットであるから当然失敗しない。失敗しないって言うのが、つまるところファン離れを起こしている。
人は何に反応するかと言うと、物語に反応する。
仕事がうまくいっているときは入会者は増えなくて、上手くいこうが失敗しようが挑戦するときは会員数が増える。立て直すときに視聴率が発生してファン度が加速する。挑戦することに意味がある。
失敗を繰り返さない為のフォーマット、Pをぶ厚くしすぎると、成功するんだっていう風にとられて、応援する余白がデザインされていない。ここが今の時代に合っていない。ファンを作らないといけない時代に、失敗を繰り返さない為のフォーマットを当てはめるのは完全に矛盾している。
言葉を変えると、ファンを作らない為のフォーマット。
ファンを作らないと生きていけない時代に、ファンを作らない為のフォーマットを提供してしまっている。これが矛盾している。