【西野亮廣】実験をする時間を作って、手札を増やす
今日は実験をする時間を作って手札を増やそうというテーマでの話なんですけれども、ボイシーのコピペをしている僕のYouTubeチャンネルが実験なんですね。
こういう声が沢山届いていますという話をさせて頂いたんですけれども、今でも時々「西野さん再生回数を伸ばしたかったらこうした方が良いですよ」といったアドバイスを頂戴するのですが、そんなノウハウどうだっていいんです。
またそれは負け惜しみなんじゃないの?とか意識してるんじゃないのって。それはどうでもいい。
なぜなら、そのノウハウっていうのは既に結果が出ているものだから、その方法をなぞった所でデータが取れないんですね。
ビジネスをされる方は、お金と目先のお金とデータを天秤に掛けた方がいいと思う。データという言葉が難しかったら、話のネタという言い方で。
例えば道が二手に別れていて、右は時給1000円の仕事が転がっている街に確実に着きますよというアドバイスを貰って行っちゃうと、僕の収入は時給1000円ですよね。
でもその別れ道をみんなが進まなかったら、左に進んでその先にある話のネタを拾って引返して右に進んだ人に、その話のネタ1時間を3000円で話してあげる。この場合お金とデータはデータの方が高い。
僕らは自分の時間を切り売りして働く以上、ここを考えないといけない。ノウハウをなぞった方が価値があるとか、誰も調べようとしないデータを拾いに行った方が価値があるのか。
YouTubeを実験としている以上、僕は徹底的に後者なんですね。
つまり誰も調べようとしないデータを拾いに行った方が、価値があると思っている人間です。
僕のYouTubeチャンネルではやらないと決めていることがいくつかあります。
・運営に1秒もさかない。
・編集をしない。
・サムネで釣らない。
・コラボしない。
・動画を作らない、届けない。
全部答えが出ていること。これをやるのはYouTuberでいいと思う。
僕はメイン収入をYouTubeに置こうとしているわけではないので、収益は半分吉本興業で、残りは絵本や被災地に寄付するんで、欲しいのはデータです。
こうしたら失敗したっていうのが手札になるのでこれが欲しい。
それを時々オンラインサロンの中で提供する。その瞬間、ノウハウをなぞらなかったことがノウハウをなぞった以上の利益を生んでいる。
昔に比べて未来予測が難しくなってきた。この先に持っておいた方がいいのは何かと言うと手札です。別の言い方だと選択肢の数です。イレギュラーな球が来ても打ち返せるように研究しておく必要がある。日々の実験を繰り返さないといけない。
①実験で収益化しようとしない。
②実験が続けられるだけの収入を確保する。
自分が働ける時間が10時間あるとする。生活していくのに必要なお金は8時間の労働で確保できるのであれば、残りの2時間を実験に使う。そこで得た選択肢が次の時代を生き延びる剣になればそれは安いもん。
まとめ
一週間のうち3時間だけ、一度実験をする時間を作ってみてください。その実験は収益化しなくていい。収益化を目指しちゃダメ。
サムネはこうしようとか考えることは、データが取れないから意味がない。収益化しようとすると実験にならない。
実験の目的っていうのはデータを取ることだから。
そのデータって言うのは、予測不能な未来をうまいこと乗り切るための剣になるので、今はそっちを取りに行った方がいいと思う。