【西野亮廣】お金事情のインタビュー

■西野さんっていくら稼いでるんですか?

吉本興業所属のタレントっていう顔してるんですけど、自分の会社もやっていてそこも合わせてですね。

 

■収入源って何があるんですか?

まずオンラインサロン会員数が38000人くらいです。

だから4万人弱で(1人あたり月)1000円なんで月4000万円。それだけで年間5億とか。

意外とあまり押し出してないんですけど、だいぶベストセラー作家なんですよ。

絵本というのはずっと重版がかかるんで。グッズやらビジネス書もある。

クラウドファンディングで集まったお金は収入扱いなんですよ。それだけでも年間1億円ぐらいは集まってるはず。

 

■今芸人収入って?

出役として出るのが芸人収入になるんだったら、講演会って単価はそれぞれ違うけれど何千万円かはあります。

むちゃくちゃ稼いでる感じしますねこう聞くと。67億円くらいです。

 

■そう考えるとサロンはむしろメイン収入になってる?

そこに全部を集中させてるんで。

 

キングコング1年目からガンって売れて稼いでたんじゃないですか?

1年目の芸人の単価はたかが知れているとは思うんですが、とはいえ臨時収入的な、CMとかそういうのもあったんで多分1000万円ぐらいは稼いでたと思いますね。

 

■よく「お金に興味がない」って言うじゃないですか?これ嘘じゃないのかなって?

むっちゃ言われるんですよね。

僕の生活費をマネージャーから言ってもらったら、本当に興味がないんだなっていうのが(わかる)

いわゆる消費とか浪費の部分ですよね。

 

■全然(お金)使ってないってことですよね?

僕の周りの人間が言った方が説得力あると思うんで、絶対に貧乏大学生より使ってない

美味しいものを食べたいとか、高い車に乗りたいとか全然なくて、「消費」「浪費」「投資」という3つがあるとするのであれば多分ホント(消費)0.5(浪費)0.5(投資)9ぐらいでほぼって言うか全て投資ですね。

 

■1年目からいきなり興味なかったんですか?

最初からなかったですね。忙しかったっていうのがひとつデカいですよね。

1年目からバッと売れてネタを書かなきゃいけないとか結構あったので、浪費するにしても時間取られちゃうワケじゃないですか。

時間の方が欲しかったどっちかというと。

お金を使おうと思ったりとか、無駄遣いとか贅沢しようと思ったら結局時間を持ってかれるから嫌だなって。

性欲はあるんですよ。性欲は結構(時間)使ってますね。

 

■さっきのリソースの使い方のバランスを直してもらっていいですか?

消費に0.5浪費に0.5投資に5セックスに4ですね(笑)ずっとセックスにはちゃんと時間割いてます。

しかも結構丁寧にやってます。

 

■お金持ちになるための「与える」をするにはどういうことを考えなきゃいけないかっていう話を聞きたい!

基本的に与える人は、お金持ちにはなるんだけれども、貧乏人にもなる。

じゃあお金持ちのギバーと貧乏人のギバーって何が違うかっていうと、お金持ちにならないギバーというのは手当たり次第に与えてしまっている。与えることに酔ってしまっていて結局テイカーに搾取される。

お金持ちギバーの人は身の回りにテイカーを置かない。どっちかというと動物的な勘。

勘ってやっぱりどれまでの経験値だと思うんですけど、そういう人からちゃんと距離を置くようにしている。

だから結論テイカーが身近にいるかいないかということだと思う。

貧しいギバーの人はテイカーとつるんじゃってる。

 

■西野さんも自然とそうなってる?

僕もやっぱテイカーとつるむのは嫌なんですよね。

イカーのメディアっていうのは、インフルエンサーの影響力だけ頂いてアクセス数だけ稼いでしまって還元してない。

そういうメディアっていうのは自分は選ばないようになる。

自分の周りのお金持ちって言われている人たちって総じてそうですね。

 

■西野さんの一番はじめの原体験というか経験ってどの辺から?

明確にあるのはクラウドファンディング8年前ぐらいですかね。

初めてクラウドファンディングをやったときに、与えたらすぐにその場で回収するんじゃなくて、ちゃんと回して絡める人を増やした方が、結局返ってくるものがデカくなるクラウドファンディングあたりからありましたね。

 

クラウドファンディングの時でいう「与える」というのは何になる?

それを一回実験したことがあって、個展を夏の間1ヶ月やったことがあった。

個展会場にずっといて、お客さんの相談とか聞きまくってたんですよ。悩み事とかをただただ聞いてた。

その時は日給がないわけじゃないですか、別にお金が発生しているわけじゃないんで。

1ヶ月ぐらいずっとそれをやって、1ヶ月後にクラウドファンディングしたらそこで一気に何千万円か集まった。

「あの時に相談に乗ってくれたからやる」っていう人がむちゃくちゃいてあれが「相談料500円です」とか言ってたら、そんな集まってないはず。

だからクラウドファンディング結構デカいですね。

 

■チケットの手売りとかずっとやってましたよね?

やってます。

チケットぴあで売るの一回やめてみて、2000枚とか4000枚とかのチケットを手売りしてみよう。

そしたらどうなるんだろうっていう、その経験とかはやっぱデカかったですね。

要は、チケットぴあで売った方が早いですけど、一人一人に時間かけて、例えば待ち合わせとかするんで、それでやっぱ時間取られるんですけど、でもその人にそれだけ時間を割いたら、その人はずっと応援してくれる。

そうするとそこにかけた時間って全然回収できていて。そういう経験をするっていうのがすごく大事。

 

クラウドファンディングとか、サロンとかがあるからリターンを感じやすい場を持っていますよね。何で返ってきたものを実施するのか。長期で待てないっていうのはたぶんあると思うけど、待てない人はどうすればいいの?

体験するしかない。

だから僕ウチの新入社員の子にまずやらせたのは「オフラインでとにかく全国まわれ」って。

 

■それは何をするんですか?

「スナックまわって媚へつらってこい」って。困っている人がいたら相談乗ってあげて助けてあげて、バカと思うかもしれないけど一回やってみたら、その人は一生応援してくれるから最終的にお前の取り分デカくなるから「まずそれをやれ」っていう。

 

■お金のことは何も言わない。今みたいな話を学校で言ったらすごくいいと思いますけど…

美術大学の講師として呼ばれて美大生とかに「どうやって画材買ってんの?」って聞いたら、みんな「アルバイトをしてる」って言うんですよ。「バカじゃねーの!?」って言って、クラウドファンディングやってそのリターンで「あなたの似顔絵を描きます」とか。そうやったらあなたの画力は上がるしあなたの知名度も上がるし、それでお金も入るじゃん。

「なんでクラウドファンディングやんないの?」って話をしたら、(学生)全員知らなかったんですよクラウドファンディングってものを。「えっ?」って思って先生に聞いたら先生も知らなくて「こんな学校やめちまえ」って言ったら、学長に呼び出されてしこたま怒られて。ここを教えないってヤバすぎると思って

 

■小学校から大学ぐらいまでその教育をずっと受けてきて、その呪縛はあるのかもしれないですね

クラウドファンディングに対して「怪しいんじゃないか」みたいな感覚とか。

クラウドファンディングを一回義務教育でやってみるといいですよね。

僕高校の授業でその時に夏休みの宿題で出したのは「なんでもいいからクラウドファンディングをやってみろ」で、レポートを提出してもうんですけど、成功した人と失敗した人がやっぱりいて、わかりやすく成功した人は最初にギブしまくってる。

失敗した人は「クラウドファンディングやってますのでお金ください」ってやりまくってるヤツが結局(お金)集まってなくて、最初夏休みの3分の2くらいをギブしまくって最後の1週間でパッて集めたヤツが結局お金集まってて。

ああいう経験ってやつは学校でやるといいかも。

 

まず自分がどの経済圏の住人なのかを明確にした方がいい。

 

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