【西野亮廣】話を伝えるときに気を付けなきゃいけないこと

まずは自分のことをお話しします。

僕は漫才師としてデビューし、今は本を書いたりオンラインサロンで文章書いたり、週に12回講演会をしていますが、デビューから一貫して自分が売っているものは何かというと言葉なんです。コンテンツは言葉、コミュニケーションであると。

で、これを売って今まで来ているので結構な言葉のプロだと思うんです。

要は言葉が伝わらないと、話にならない世界で生きている。漫才にしたって本にしたって喋る僕がいて、お客さんがいて、お客さんに話が伝わらないと、僕はそもそも生活が出来ない。そういう環境で生きていてちゃんと生きてこれているので言葉を使うのは結構得意な方だと思います。

 

まず大前提として、面白い話を出来るかどうかって言うのは才能ではなくて気配りである。ここに尽きる。

逆に言うと、気配りが出来ない人はいつまで経っても面白い話なんか出来ないし、人に伝わる話なんか出来ない。

で、話を伝えるときに気を付けないといけないこと、大きく二つある。

 

①自分に許されたプレゼン時間を見極める。

 

僕はこの仕事をしているので、プレゼンを受ける機会が多いんです。「こんなサービスしようと思っているんです」とか、「もし良かったらご一緒できないですか?」って言う。

まずプレゼン時間が長い時点で、仕事のパートナーとしては組まないです。やっぱりその人は自分のことしか考えれてなくて、相手の時間を奪っているっていう自覚がない。この自覚がない人に、相手はどうだっていいと思っている人に良いサービスなんか作れるわけないし、良い表現者になれるわけがないんだから。

要は自分本意である。

相手のことを全く考えていない。優しくない。プレゼン時間が見極められていない人は優しくない。

まず一つ目は、自分に許されたプレゼン時間を見極める。ここが見極めれてないと、どんだけ素晴らしい内容であろうが、どんな素晴らしいアイデアであろうが、ここをミスってしまうと伝わるものも伝わらない。

 

②自分が話している相手が、文章を単語で切り取る単語脳の人なのか、それとも文脈で切り取る文脈脳の人なのか、見極める必要がある。

 

例えば、単語脳の人だったら強めの言葉をチョイスしたらダメ。

先日ダウンタウンなうに番組に出させて頂いたときに、ダウンタウンの松本さんがふざけたことをお話しされて、突拍子もないボケを放り投げてきたときに、僕が「アホなん」て返すんですね。前後のやり取りの中にここでの「アホなん」て効き目があるんですけれども、単語脳の人だったら、この「アホなん」って言う言葉だけを切り取ってしまって、先輩に対して「アホ」とか言ってはダメだと思います。って反応してしまう。別に単語脳の人が悪いとか、嫌がらせで言っている訳ではなくて、それはそう言うタイプの人であるという。

 

相手と話が上手いことできないって考えたときに、もしかすると単語脳の人に対して文脈で話してしまっている。ここ気を付けないといけないですね。

逆に文脈脳の人だったら、筋道さえ通っていれば過激な言葉が入ろうが問題ない。その代わり筋道は徹底的に通す必要がある。

 

相手が単語脳の人なのか、文脈脳の人なのか。単語脳の人には単語脳の話し方をしなくてはいけなくて、文脈脳の人には文脈脳の話し方をしなくてはいけない。

 

まとめ

 

面白い話ができるかどうかは才能ではなくて気配りである。

気を付けないといけないことは二つ!

①自分に許されたプレゼン時間を見極める。

②相手が単語脳の人か文脈脳の人なのか。

 

この二つを気を付けて見てください。

 

youtu.be