【西野亮廣】結果の出し方

ボイシーのコメント欄から相談を選んで発表したいと思います。

 

周りの期待感や人気が出るかなど作品を作っているときに、プレッシャーに感じて自分の納得いくものが作れないときはありませんか?私はよくそういう気持ちになってしまい、絵が描けなくなってしまいます

 

仰ってる意味が凄くわかって、キングコングだったら漫才書かないといけないし、自分個人になってきたら絵本作らないといけないし、絵本のストーリー書かないといけないし、映画の脚本を書かなきゃいけないし。

物を作っている以上、自分がやりたいことと、お客さんが求めていることは、必ずしもイコールではないし、作り手はどこで折り合いをつけることがついて回る。

でプレッシャーで言うと、絵本の一つとっても自分の絵本っていうのは本当にたくさんのスタッフが絡んでいて、スタッフのご家族の生活が絡んでくるし。そうすると、「もう僕が絵本描けない」って言ってしまうと、色んなものがストップしてしまう。色んな方の生活に支障がきたしてしまう。プレッシャーでしかない。

人気が出ないと僕の絵本が売れなかったら、自分一人が貧乏する分には構わないけど、何百人のスタッフが貧乏してしまうと僕は辛いので結果を出さないといけない。期待も答えないといけない。

それなのにも関わらず、思いつかないときがある。筆が進まないときがある。こっから僕は絞り出して、「耐えた」という状態。

規模は違えど、全てのクリエーターさんがこの状態であると思います。

 

僕からアドバイスするなら、衝動で最後まで走り切れることなんて稀で、殆どが「これ面白いかも」「あれこれ自分がいいと思っているだけで、どうなんだろう」どっかで勢いが止まってしまう。

だいたいその衝動みたいなものは長持ちしない。

結論として、やっぱり作品っていうのは、書き切らないと書く体力がつかない。ここに尽きると思う。凄い辛いし、全然違うのかなと思えたとしても、それでもゴールテープまで走り切る癖を付けておかないと、”何とかする力”みたいなのが身に付かない。

プロでやっていこうと思ったら、気持ちが乗らないときでも作品は出さないといけない。

いいアイデアが出なくても締め切りはあるし。最後自分を助けてくれるのは、何とかする力

30点の物を80点くらいまで、上げてくれるその力。

そこっていうのは、走り切らないとその体力っていうのは、つかないんだよね。

だから絵かけないと思っても、離れちゃいけないんだよ机から。それでもやるっていうことだと思う。

走り切ってようやく身に付く力だと。

 

オンラインサロンで僕、毎朝記事を投稿しているんです。

ブログとかTwitterとかFacebookとかと違って、オンラインサロンの記事って有料だから、それこそ結構なプレッシャー。

「今日はどんな記事を投げて来るんだ」と期待しているんです。プロだから90点は出さないといけない。

そんときに決めているのは、毎日書く。毎日書き切る。そのうちに、何とかする力が身に付く。

オチはまだ見つかっていないけど、走らせているうちに、良いところに落とせるかも。

 

なので相談の答えとしては、走り切ってください。

毎日走り切って何とかする力を付けてください。

毎日走り切る癖を付けてください。

 

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